こんにちは! 工藤一郎国際特許事務所です。日銀、東証、日経グループ、金融機関、大手技術系メーカーと多数の特許価値評価・知財戦略分析に関する取引実績があります。このブログでは特許価値評価や知財戦略分析に関する情報を提供しています。
今回は東レなど新素材に関する技術の有力企業3社のテクノロジーを紹介します(本記事の内容は2024年4月時点のものとなります)。
ここでピックアップする技術は今回注目したもので、全体のごく一部ですのでご留意を!
- 企業の成長性(株価)の先行指標となるYK値が高い3社を紹介
- 今注目の新素材業界!
- 各企業の新しい取り組みや新発明なども併せて紹介
早速、企業の注目技術を見てみましょう!
目次 非表示
東レ
安全性の高い電池セパレータ用素材を開発しました。セパレータとは、電池の正極と負極を分離してショートを防ぎつつ、イオン(電荷)のみを伝動させるための部材です。同社のセパレータ用素材は、無孔でありながらイオン伝導が可能な「ホッピング伝動型」を採用しました。同型としては従来の10倍のイオン電導度を実現しました。無孔のため、ショートの危険性が極めてすくない安全な電池が作成できます。
参考URL:https://www.toray.co.jp/news/article.html?contentId=wqpdi9uk
なお、特許は電池用のほか素材にに関して多数有します。
三菱ケミカルグループ
耐久性に優れるバイオプラスチックを開発しました。バイオプラスチックとは天然資源に由来するプラスチックのことで、石油資源に依存しない点が特徴です。その一方で、耐久性が低いという問題がありました。同社は独自の技術により、特殊な構造を持つ植物由来の物質をプラスチックの原料とすることで、耐久性の大幅な向上に成功しました。自動車部材などへの活用が期待できます。
参考URL:https://www.mcgc.com/kaiteki_solution_center/oursolution/02.html
なお、特許はバイオプラスチックのほか、化学製品に関して多数有します。
京セラ
長寿命なCVDコーティング技術を開発しました。CVD(化学蒸着)とは、高温下でガス状にした成膜材料を基材上に成長させることにより、基材表面に膜を付加する技術のことです。超硬材料の製造などに用いられます。同社は独自の結晶制御技術により結晶方向の均一性を高めることで、従来よりも優れた耐摩耗性を実現。超硬工具の長寿命化などが期待できます。
参考URL:https://www.kyocera.co.jp/newsroom/news/2023/002142.html
なお、特許はコーティング素材関連のほか、セラミックスや電子部品に関して多数有します。
紹介した3社以外にも本テーマの技術優良企業はありますよ
工藤一郎国際特許事務所では様々な特許の分析レポート・価値評価レポートを提供しています。
大手研究所、メーカー、金融機関等向け等に多数の納入実績がありますので、ぜひご相談ください!
以上