こんにちは! 工藤一郎国際特許事務所です。日銀、東証、日経グループ、金融機関、大手技術系メーカーと多数の特許価値評価・知財戦略分析に関する取引実績があります。このブログでは特許価値評価や知財戦略分析に関する情報を提供しています。
今回はフジクラなど超電導に関する技術の有力企業3社のテクノロジーを紹介します(本記事の内容は2024年6月時点のものとなります)。
ここでピックアップする技術は今回注目したもので、全体のごく一部ですのでご留意を!
- 企業の成長性(株価)の先行指標となるYK値が高い3社を紹介
- 今注目の超電導業界!
- 各企業の新しい取り組みや新発明なども併せて紹介
早速、企業の注目技術を見てみましょう!
フジクラ
高性能な超電導ケーブルを提供しています。超電導とは、極低温下で一部の金属の電気抵抗がゼロとなる現象のことをいいます。電気抵抗がゼロになれば、送電の際に熱として失われている電力ロスがゼロとなるため、効率的な送電が可能となります。同社はレアアースを用い、比較的高温下でも動作する超電導ケーブルを開発しました。将来的に電力網の大幅な効率化が期待できます。
参考URL:https://www.mitsubishielectric.co.jp/corporate/chiteki/otb/list/084/index.html
なお、特許は超電導のほか、光ファイバーや電線に関して多数有します。
東海旅客鉄道
世界初の超電導リニア路線を施工中です。超電導リニアは、上海リニアなど通常のリニアモーターカーとは原理が異なり、超電導特有の効果により浮上しているため浮上幅が大きいことが特徴です。この浮上幅の大きさが、地震対策や山間部の急こう配を登る力につながっており、日本の環境下では非常に重要な技術となっています。開通すれば、東京大阪間を1時間程度でつなぐことができます。
参考URL:https://linear-chuo-shinkansen.jr-central.co.jp/about/
なお、特許は超電導リニア関連のほか、鉄道に関して多数有します。
日本製鉄
超電導モータなどに用いる超電導バルク材を開発しました。超電導モータは大出力かつ高効率であるため、航空機などへの応用が期待されていますがコンパクト化などの課題があります。同社はこの超電導モータに使用できる、超電導バルク材(金属のかたまり)を開発しました。同社のバルク材は、従来の超電導コイルに比べ小型でも強い磁場を形成できるため、超電導モータの小型化が期待できます。
参考URL:https://www.nipponsteel.com/news/20180803_100.html
なお、特許は超電導のほか、鉄素材や製鉄技術に関して多数有します。
紹介した3社以外にも本テーマの技術優良企業はありますよ
工藤一郎国際特許事務所では様々な特許の分析レポート・価値評価レポートを提供しています。
大手研究所、メーカー、金融機関等向け等に多数の納入実績がありますので、ぜひご相談ください!
以上