【水処理】企業特許力ランキング – 2022年3月度-

こんにちは！　工藤一郎国際特許事務所です。日銀、東証、日経グループ、金融機関、大手技術系メーカーと多数の特許価値評価・知財戦略分析に関する取引実績があります。このブログでは特許価値評価や知財戦略分析に関する情報を提供しています。

今回は水処理関連の特許から見た有力企業ランキングを紹介します（本記事の内容は2022年3月時点のものとなります）。

弁理士

企業の成長性（株価）の先行指標となるYK値のランキングです。YK値は企業の特許価値を評価する今注目の指標です。YK値の説明はこちらから。

今注目の水処理業界

世界で注目されている資源

「水」は我々にとって最も重要な天然資源のひとつです。日本では水が豊富なため、その大切さに気づく機会は少ないかもしれませんが、ＳＤＧｓの目標の一つとして「安全な水とトイレを世界中に」（目標６）が掲げられていることからもわかる通り、現在世界で最も注目されている資源なのです。

水処理は産業分野においても重要な役割を担っています。例えば半導体製造の最重要工程のひとつとして半導体の洗浄が挙げられますが、この洗浄には超純水という特殊な処理を施した水が不可欠です。また。発電所などにおいても、ボイラ・タービン系統内での腐食や汚れの付着を防ぐための水処理が必須となります。水処理は文明的な生活を実現するための最も基本的な技術といっても過言ではありません。

弁理士

超純水とは不純物を極少化した水のことです。

金町浄水場（東京都葛飾区)
出典： Wikipedia File:Kanamachi-water purification plant.JPG 著作者:Mayuno

供給体制の再整備が急務

水処理には、半透膜による分離やイオン交換、活性炭などによる吸着、砂によるろ過、重力による沈殿・浮上、微生物を用いた処理など、非常に多くの方法があり、その技術開発も活発に行われています。なお、本技術分野は日本企業の得意分野とされており、この点からも注目すべき分野といえます。

弁理士

水処理には国際的に大きな需要がありますので日本企業の躍進に期待したいですね。

企業特許力ランキング（YK値ランキング）

企業特許力ランキング

半導体の特許に関する有力企業ランキング（本技術分野のＹＫ値が高い企業）は、以下の通りです。

弁理士

やはり水処理系の会社がランクインしています。

本ランキングでは、水処理に関連する特許を国際特許分類（IPC）を使用して選び出し、集計しています。国際特許分類（IPC）とは世界中で共通して使われている特許の分類コードで、特許には必ずついているものです。細かくは数万種類もありますので、網羅的で詳細な分類が可能です。

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本記事では、ビッグデータを分析し、水処理と関連する国際特許分類IPCを特定しています。

特許のご紹介（YK値の高い特許）

特許ランキング

本技術分野の高ＹＫ値特許をピックアップすると以下の通りです。

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廃水の処理に関する技術が上位に来ています。

今現在係争がある特許

本技術分野の係争のうち、有力上場企業が関連しているものとして、以下のような係争があります。

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特許の係争があるということはそれだけ重要な技術だということですね。

工藤一郎国際特許事務所では様々な特許の分析レポート・価値評価レポートを提供しています。

大手研究所、メーカー、金融機関等向け等に多数の納入実績がありますので、ぜひご相談ください！

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