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【地盤改良・基礎工事】企業特許力ランキング – 2023年12月度-

こんにちは! 工藤一郎国際特許事務所です。日銀、東証、日経グループ、金融機関、大手技術系メーカーと多数の特許価値評価・知財戦略分析に関する取引実績があります。このブログでは特許価値評価や知財戦略分析に関する情報を提供しています。

今回は地盤改良・基礎工事の特許から見た有力企業ランキングを紹介します(本記事の内容は2023年12月時点のものとなります)。

POINT
  • 企業の成長性(株価)の先行指標となるYK値のランキング
  • 今注目の地盤改良・基礎工事業界!
  • YK値の高い特許も併せて紹介
弁理士
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企業の成長性(株価)の先行指標となるYK値のランキングです。YK値は企業の特許価値を評価する今注目の指標です。YK値の説明はこちらから。

今注目の地盤改良・基礎工事業界

埋め立て地の多い日本での液状化問題解決に期待

日本は国土に平地の割合が少なく、居住地区を増やすために、古くから大規模な埋め立て工事が行われていました。東京を例にとりますと、埋め立て前は皇居のあたりまで入江が入り込んでいたそうです。近年では、大阪湾の一部を埋め立てた人工島である夢洲が大阪万博およびIR(統合型リゾート)誘致の予定地となり、注目されています。

ニュースなどでもしばしば話題となっている夢洲ですが、液状化などの問題があり、そのままでは大きな建物が建てられないことから、地盤改良の工事は必須のものとなっています。万博の開始が2025年の4月に迫っていることから、確実かつ迅速な工事が求められています。

 

弁理士
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万博を無事に実施するためにも重要な技術です!

大阪万博の予定地である夢洲
出展:大阪市ホームページ  https://www.city.osaka.lg.jp/port/page/0000002900.html

地震大国でもある日本が必要とする安定した地盤

また、長期的にも、南海トラフ地震が今後30年以内に高確率で起こると予想されており、地盤問題は日本にとって地盤の安定は永遠の課題といえます。今後も地盤改良・基礎工事技術に関する技術は今後も重要なものとなりそうです。

弁理士
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東京は地盤が弱い地域が多いためこの技術は重要です

企業特許力ランキング(YK値ランキング)

企業特許力ランキング

地盤改良・基礎工事の特許に関する有力企業ランキング(本技術分野のYK値が高い企業)は、以下の通りです。

No証券コード企業名称同技術分野
関連YK値
15411JFEホールディングス㈱507.16
25273三谷セキサン㈱283.44
31802㈱大林組213.53
41803清水建設㈱212.67
51885東亜建設工業㈱181.48
企業特許力ランキング
弁理士
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ゼネコンに加え、鉄鋼会社なども強いです

補足:特許と技術テーマの紐づけ方

本ランキングでは、地盤改良・基礎工事に関連する特許を国際特許分類(IPC)を使用して選び出し、集計しています。国際特許分類(IPC)とは世界中で共通して使われている特許の分類コードで、特許には必ずついているものです。細かくは数万種類もありますので、網羅的で詳細な分類が可能です。

弁理士
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本記事では、ビッグデータを分析し、地盤改良・基礎工事と関連する国際特許分類IPCを検索対象にしています

特許のご紹介(YK値の高い特許)

特許ランキング

本技術分野の高YK値特許をピックアップすると以下の通りです。

証券
コード
企業名特許番号発明の名称同技術分野
関連YK値
5273 三谷セキサン㈱7007054 汚染土層を含む地盤での基礎杭の構築方法 116.54
5411  JFEホールディングス㈱ 7175669 型枠、基礎、及び基礎の施工方法210.62
1885東亜建設工業㈱ 6941660 水上の上部工の構築方法および上部工の構造 60.73 
1802 ㈱大林組 6844126 地下構造体及び地下構造体の構築方法  57.89
1803   清水建設㈱ 6497659 既存杭を利用した新設構造物の基礎構造…(後略)…57.57
技術分野有力企業(傘下のグループ企業含む)が保有する高YK値特許(代表的なものを掲載)
弁理士
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YK値の高い特許が多く、注目されていることが分かります

今現在係争がある特許

本技術分野の係争のうち、有力上場企業が関連しているものとして、以下のような係争があります。

審判番号種別攻撃側 → 防御側結果発明の名称
2022-700689異議  個人→ 
三谷セキサン㈱
不成立 汚染土層を含む地盤での基礎杭の構築方法 
2021-800023  無効日本製鉄㈱ → 
JFEスチール㈱ 
審判中鋼管矢板式係船岸および…(後略)…
同技術分野有力企業 特許に関する係争(代表的なものを掲載)
弁理士
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特許の係争があるということはそれだけ重要な技術だということがいえます。

工藤一郎国際特許事務所では様々な特許の分析レポート・価値評価レポートを提供しています。

大手研究所、メーカー、金融機関等向け等に多数の納入実績がありますので、ぜひご相談ください!

以上

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