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【紙】企業特許力ランキング – 2023年1月度-

企業特許力ランキング

こんにちは! 工藤一郎国際特許事務所です。日銀、東証、日経グループ、金融機関、大手技術系メーカーと多数の特許価値評価・知財戦略分析に関する取引実績があります。このブログでは特許価値評価や知財戦略分析に関する情報を提供しています。

今回は紙関連の特許から見た有力企業ランキングを紹介します(本記事の内容は2023年1月時点のものとなります)。

POINT
  • 企業の成長性(株価)の先行指標となるYK値のランキング
  • 紙業界は今注目すべき業界!
  • YK値の高い特許も併せて紹介
弁理士
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企業の成長性(株価)の先行指標となるYK値のランキングです。YK値は企業の特許価値を評価する今注目の指標です。YK値の説明はこちらから。

今注目の紙業界

活躍の場は建築材料、電子部品まで多岐にわたる

紙はこの世界で最も古く、かつ最も身近な発明の一つといえるでしょう。古代社会では主に文字や絵を書き記すための媒体として用いられていた紙ですが、製造技術の発達に合わせて徐々に活躍の場を広げていき、現在ではその用途は実に多岐にわたっています。

例えば、包装紙や紙おむつなどの衛生用品、内装などの建築材料、電子部品に用いる絶縁紙などです。このような流れの中で、紙には実に様々な機能が求められるようになってきており、その要求に応えるため、製造工程の工夫や、紙に機能を付加する添加剤の開発など、日々研究が進められています。

弁理士
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小荷物配送の増加などにより、段ボールなどの需要も伸びているようです。

紙素材によるストロー  出典:pixabay (https://pixabay.com/ja/photos/3562628) 著作者:rodgersm222 

環境への配慮から紙素材を選択する流れ

近年ではSDGsの観点(SDGs目標14「海の豊かさを守ろう」)などから、プラスチック廃棄物による海洋汚染が問題視されています。このため、プラスチック製の袋やストローを紙製のものに置き換える脱プラスチックの取り組みが始まっています。環境にやさしい紙素材はプラスチック代替素材の最有力候補であることから、現在最も注目を集める技術の一つとなっています。 

弁理士
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紙業界は今最も注目の業界といえるでしょう!

企業特許力ランキング(YK値ランキング)

企業特許力ランキング

紙の特許に関する有力企業ランキング(本技術分野のYK値が高い企業)は、以下の通りです。

No証券 コード企業名称本技術分野
関連YK値
13863日本製紙1601.13
23861王子ホールディングス㈱1344.87
33880大王製紙㈱1198.44
44968荒川化学工業㈱674.74
53865北越コーポレーション㈱383.06
企業特許力ランキング
弁理士
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やはり強いのは製紙メーカーですね

補足:特許と技術テーマの紐づけ方

本ランキングでは、紙に関連する特許を国際特許分類(IPC)を使用して選び出し、集計しています。国際特許分類(IPC)とは世界中で共通して使われている特許の分類コードで、特許には必ずついているものです。細かくは数万種類もありますので、網羅的で詳細な分類が可能です。

弁理士
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本記事では、ビッグデータを分析し紙と関連する国際特許分類IPCを少し広めにとっています。

特許のご紹介(YK値の高い特許)

特許ランキング

本技術分野の高YK値特許をピックアップすると以下の通りです。

証券
コード
企業名特許番号発明の名称YK値
4968荒川化学工業㈱6331216紙力増強剤、紙力増強剤の製造方法、紙81.04
3863日本製紙㈱6152130印刷用紙70.46
3861王子ホールディング
ス㈱
6341018塗工白板紙71.8
3865北越コーポレーショ
ン㈱
6071148黒色板紙63.87
3880大王製紙株式会社5701512薬液付与タイプのティシュペーパー製品の製造方法 62.11
技術分野有力企業(傘下のグループ企業含む)が保有する高YK値特許(代表的なものを掲載)
弁理士
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紙の強度を上げる特許が1位となっています。再生の強度を高めるもののようですね

今現在係争がある特許

本技術分野の係争のうち、有力上場企業が関連しているものとして、以下のような係争があります。

審判番号種別攻撃側 → 防御側結果発明の名称
2022-700041 異議星光PMC㈱ 
→  
荒川化学工業㈱ 
不成立紙力増強剤、紙および紙の製造方法 
2021-700987異議個人

日本製紙㈱
不成立化学変性ミクロフィブリルセルロース…(後略)… 
同技術分野有力企業 特許に関する係争(代表的なものを掲載)
弁理士
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特許の係争があるということはそれだけ重要な技術だということですね。

工藤一郎国際特許事務所では様々な特許の分析レポート・価値評価レポートを提供しています。

大手研究所、メーカー、金融機関等向け等に多数の納入実績がありますので、ぜひご相談ください!

以上

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