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今回は京セラなどスマートグリッドに関する技術の有力企業3社のテクノロジーを紹介します(本記事の内容は2025年9月時点のものとなります)。

ここでピックアップする技術は今回注目したもので、全体のごく一部ですのでご留意を!
- 企業の成長性(株価)の先行指標となるYK値が高い3社を紹介
- 今注目のスマートグリッド業界!
- 各企業の新しい取り組みや新発明なども併せて紹介

早速、企業の注目技術を見てみましょう!
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スマートグリッドとは

出典:Adobe Stock 作成者:greenbutterfly
スマートグリッド技術とは、情報通信技術(ICT)を活用して電力の需給を最適化し、高効率・高信頼な電力供給を実現する仕組みです。近年はAIによる再生可能エネルギーの出力予測や、次世代スマートメーターによる高精度データの活用が進み、需給バランス調整や都市計画・産業分析への応用が拡大。分散型電源の普及に伴い、双方向通信やリアルタイム制御が重要性を増しています。
京セラ
AIで需給調整するスマートグリッドを開発。スマートグリッドとは、情報通信技術を活用して電力の供給側と需要側を連携させることで、最適な電力配分を実現する電力網のことです。同社は、小売電気事業者の担当者が行っていた需要予測や調達・販売計画の策定をAIにより自動化しました。小売電気事業者の業務が効率化されることで、再生可能エネルギーの促進も期待できます。
参考URL:https://www.kyocera.co.jp/rd-openinnovation/catalog/aems.html
なお、特許はスマートグリッド関連のほか、電子部品に関連して多数有します。
ダイヘン
計算の負荷が少ない仮想発電所システムを開発。仮想発電所とは、電力系統の中に点在する太陽光発電や蓄電池を統合管理し、余剰電力を配分することで実際の発電所のような機能を果たすシステムのことです。同社の仮想発電所には、電力配分の計算を各機器が分散して行う機能があり、大規模な中央管理サーバが不要なため、低コストで構成できます。
参考URL:https://www.daihen.co.jp/technologygeeks/cat01/cat01_02/621/
なお、特許は仮想発電所システムのほか、電子機器などに関連して多数有します。
オムロン
安定した全負荷用分電盤システムを開発。全負荷用分電盤とは、停電時に燃料電池などに電源を切り替え、すべての電気製品が使えるようにする機器のことです。従来の全負荷用分電盤は、電源切り替え後に、燃料電池と別途太陽光発電などに付された蓄電池などとの間で、仕様の不適合から動作が不安定になることがありましたが、同社はこの問題を解決しました。
なお、特許は全負荷用分電盤のほか、電子機器に関して多数有します。

紹介した3社以外にも本テーマの技術優良企業はありますよ
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