【ファインセラミックス】企業特許力ランキング – 2022年12月度-

こんにちは！　工藤一郎国際特許事務所です。日銀、東証、日経グループ、金融機関、大手技術系メーカーと多数の特許価値評価・知財戦略分析に関する取引実績があります。このブログでは特許価値評価や知財戦略分析に関する情報を提供しています。

今回はファインセラミックス関連の特許から見た有力企業ランキングを紹介します（本記事の内容は2022年12月時点のものとなります）。

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企業の成長性（株価）の先行指標となるYK値のランキングです。YK値は企業の特許価値を評価する今注目の指標です。YK値の説明はこちらから。

今注目のファインセラミックス業界

様々な分野で高機能材料として活躍

セラミックスとは、金属以外の鉱物原料を成形・焼成して製造される物質のことをいい、その中でも、製造工程を精密に制御して作られた物質をファインセラミックスといいます。ファインセラミックスは陶磁器などの一般的なセラミックスとは異なり、優れた電気的・化学的・機械的特性を持つため、様々な分野で高機能材料として活躍しています。

例えば、スマートフォンなどに組み込まれている電子部材や、精密機械用のベアリング、燃料電池の重要部材である電解質、送電鉄塔などで電気を絶縁する碍子などに使用されています。 

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ファインセラミックスは日本企業が強い分野の一つです！

セラミックスでできたベアリング　出展：Wikipedia ファイル:Si3N4bearings.jpg 　著者：David W. Richerson and Douglas W. Freitag; Oak Ridge National Laboratory (federal lab.) 

拡大しつづけるファインセラミックス生産市場

一般社団法人日本ファインセラミックス協会 (JFCA)「ファインセラミックス産業動向調査（2022）」によりますと、「ファインセラミックス部材の生産総額は、2021 年の実績値が前年比 16.0%増の 3.6 兆円となり 4 年連続で 3 兆円を上回った。また、2022 年の見込値は同 10.1%増の 3.9 兆円の見込み」とのことです。さらに、今後も市場規模の拡大が予想されており、非常に注目されている技術分野であるといえます。  

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ファインセラミックス業界は今最も注目の業界といえるでしょう！

企業特許力ランキング（YK値ランキング）

企業特許力ランキング

ファインセラミックスの特許に関する有力企業ランキング（本技術分野のＹＫ値が高い企業）は、以下の通りです。

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日本ガイシは送電鉄塔の「碍子」を提供している会社ですね。セラミックフィルターなども手掛けています

補足：特許と技術テーマの紐づけ方

本ランキングでは、ファインセラミックスに関連する特許を国際特許分類（IPC）を使用して選び出し、集計しています。国際特許分類（IPC）とは世界中で共通して使われている特許の分類コードで、特許には必ずついているものです。細かくは数万種類もありますので、網羅的で詳細な分類が可能です。

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本記事では、ビッグデータを分析し、ファインセラミックスと関連する国際特許分類IPCを少し広めにとっています。

特許のご紹介（YK値の高い特許）

特許ランキング

本技術分野の高ＹＫ値特許をピックアップすると以下の通りです。

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１位は燃料電池に関するものですね。

今現在係争がある特許

本技術分野の係争のうち、有力上場企業が関連しているものとして、以下のような係争があります。

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特許の係争があるということはそれだけ重要な技術だということですね。

工藤一郎国際特許事務所では様々な特許の分析レポート・価値評価レポートを提供しています。

大手研究所、メーカー、金融機関等向け等に多数の納入実績がありますので、ぜひご相談ください！

以上

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