【半導体製造装置】企業特許力ランキング – 2023年2月度-

こんにちは！　工藤一郎国際特許事務所です。日銀、東証、日経グループ、金融機関、大手技術系メーカーと多数の特許価値評価・知財戦略分析に関する取引実績があります。このブログでは特許価値評価や知財戦略分析に関する情報を提供しています。

今回は半導体製造装置関連の特許から見た有力企業ランキングを紹介します（本記事の内容は2023年2月時点のものとなります）。

弁理士

企業の成長性（株価）の先行指標となるYK値のランキングです。YK値は企業の特許価値を評価する今注目の指標です。YK値の説明はこちらから。

今注目の半導体製造装置業界

あらゆる機器の心臓部分

半導体製造装置とは、トランジスタやメモリ、ＣＰＵなどの半導体を製造する装置のことをいいます。半導体製品の性能はこの半導体製造装置の性能で決まるといっても過言ではなく、極めて高い技術が必要な分野となっています。また、半導体製品では中国などに遅れをとっている日本が得意としている分野でもあります。

弁理士

日本は半導体製品では海外に後れを取っていますが、半導体製造装置についてはまだまだ強みがあります。

半導体製造のクリーンルーム内の様子（NASA提供） 出典：Wikipedia　 https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Clean_room.jpg 

世界経済の成長とともに需要拡大が期待される

「２０２３年１月発表 半導体・FPD 製造装置需要予測(2022 年度～2024 年度)」（一般社団法人日本半導体製造装置協会）によると、2022 年度の日本製装置の販売高は前年度比7.0％増の 3 兆 6,840 億円。2023 年度は昨 3 兆 4,998 億円といったん下がるものの、2024年度はメモリの本格回復などが期待されるため、20.0％増の 4 兆 1,997 億円と予測しています。

半導体製品の需要は世界経済とともに成長していくと予想できるため、半導体製造装置の需要もこれに合わせて堅調に推移していくと考えられます。本技術分野は、今後、さらなる注目を集めていくと考えられます。

弁理士

半導体製造装置業界は今最も注目の業界といえるでしょう！

企業特許力ランキング（YK値ランキング）

企業特許力ランキング

半導体製造装置の特許に関する有力企業ランキング（本技術分野のＹＫ値が高い企業）は、以下の通りです。

弁理士

半導体製造装置のほか、半導体材料を作っている企業が強いですね。

補足：特許と技術テーマの紐づけ方

本ランキングでは、半導体製造装置に関連する特許を国際特許分類（IPC）を使用して選び出し、集計しています。国際特許分類（IPC）とは世界中で共通して使われている特許の分類コードで、特許には必ずついているものです。細かくは数万種類もありますので、網羅的で詳細な分類が可能です。

弁理士

本記事では、ビッグデータを分析し、半導体製造装置と関連する国際特許分類IPCを少し広めにとっています。

特許のご紹介（YK値の高い特許）

特許ランキング

本技術分野の高ＹＫ値特許をピックアップすると以下の通りです。

弁理士

製造装置の特許よりも部材の特許の方が強いようです。

今現在係争がある特許

本技術分野の係争のうち、有力上場企業が関連しているものとして、以下のような係争があります。

弁理士

特許の係争があるということはそれだけ重要な技術だということですね。

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