【エネルギー管理システム】企業特許力ランキング – 2023年9月度-

こんにちは！　工藤一郎国際特許事務所です。日銀、東証、日経グループ、金融機関、大手技術系メーカーと多数の特許価値評価・知財戦略分析に関する取引実績があります。このブログでは特許価値評価や知財戦略分析に関する情報を提供しています。

今回はエネルギー管理システムの特許から見た有力企業ランキングを紹介します（本記事の内容は2023年9月時点のものとなります）。

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企業の成長性（株価）の先行指標となるYK値のランキングです。YK値は企業の特許価値を評価する今注目の指標です。YK値の説明はこちらから。

今注目のエネルギー管理システム業界

効率的かつ安定的に電力の供給が可能

近年、地球温暖化防止の観点から再生可能エネルギーの活用が求められています。しかし、太陽光や風力などの自然の力を利用した発電方式は、発電量の変動が大きいことから電力の安定供給が難しいという大きな問題があります。 

これを解決するのがスマートグリッドなどのエネルギー管理システムです。スマートグリッドとは、ＩＴ技術を活用して電力の消費側と供給側とをリアルタイムに制御することにより、効率的かつ安定的に電力を供給する送電網のこと。これが実現すると、スマートメーター（通信機能を持つ電力計）が各家庭やテナント、工場などに設置され、使用電力量の精緻な予想や、スマートメーターから家電製品への節電制御などが可能となります。また、一般家庭の太陽光発電装置などと電力網とを連結すれば、双方向的な送電を従来よりも効率よく大規模に行うことができるため、発電所を増設せずに電力供給の安定化を図ることも可能です。 

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突き詰めれば余剰電力を集約して供給する、発電所を持たない電力会社も可能になるのです！

スマートグリッドに使用するスマートメーター　

出典：https://ja.wikipedia.org/wiki/ファイル:スマートメーター.jpg （画像加工なし） 著作者：Jghftyui 

国外の紛争による電力供給不足の懸念解消へ期待

近年、ロシアによるウクライナ侵攻や、パレスチナ-イスラエル間の紛争により、天然ガスや石油の供給が不足し、電力供給の不足が懸念されています。エネルギー管理システムは、電力の安定供給という観点から、今後さらに注目されていくと考えられます。 

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原発が稼働できない状況が続いていることも、エネルギー管理技術に注目が集まる要因となっています。

企業特許力ランキング（YK値ランキング）

企業特許力ランキング

エネルギー管理システムの特許に関する有力企業ランキング（本技術分野のＹＫ値が高い企業）は、以下の通りです。

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IT関連よりも電気回路・電気設備に強い会社がランクインしています

補足：特許と技術テーマの紐づけ方

本ランキングでは、エネルギー管理システムに関連する特許を国際特許分類（IPC）を使用して選び出し、集計しています。国際特許分類（IPC）とは世界中で共通して使われている特許の分類コードで、特許には必ずついているものです。細かくは数万種類もありますので、網羅的で詳細な分類が可能です。

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本記事では、ビッグデータを分析し、エネルギー管理システムと関連する国際特許分類IPCを少し広めに検索対象にしています。プラントのエネルギー管理技術なども含まれています

特許のご紹介（YK値の高い特許）

特許ランキング

本技術分野の高ＹＫ値特許をピックアップすると以下の通りです。

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ダイヘンのバーチャルパワープラントはまさに発電所を持たない電力会社のような技術です

今現在係争がある特許

本技術分野の係争のうち、有力上場企業が関連しているものとして、以下のような係争があります。

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特許の係争があるということはそれだけ重要な技術だということがいえます。

工藤一郎国際特許事務所では様々な特許の分析レポート・価値評価レポートを提供しています。

大手研究所、メーカー、金融機関等向け等に多数の納入実績がありますので、ぜひご相談ください！

以上

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