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【タッチパネル】企業特許力ランキング – 2024年8月度-

こんにちは! 工藤一郎国際特許事務所です。日銀、東証、日経グループ、金融機関、大手技術系メーカーと多数の特許価値評価・知財戦略分析に関する取引実績があります。このブログでは特許価値評価や知財戦略分析に関する情報を提供しています。

今回はタッチパネルの特許から見た有力企業ランキングを紹介します(本記事の内容は2024年8月時点のものとなります)。

POINT
  • 企業の成長性(株価)の先行指標となるYK値のランキング
  • 今注目のタッチパネル業界!
  • YK値の高い特許も併せて紹介
弁理士
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企業の成長性(株価)の先行指標となるYK値のランキングです。YK値は企業の特許価値を評価する今注目の指標です。YK値の説明はこちらから。

今注目のタッチパネル業界

検出精度の向上と共に小型端末への搭載へ

タッチパネルは、いまや我々にとって最も身近な入力デバイスとなっています。当初は検出精度の低さから、券売機など大型機器での活用が中心でしたが、日々改良を重ねることにより、タブレット端末やスマートフォンに搭載されるようになり、ついにはスマートウォッチなどの超小型端末にも搭載されるようになりました。

タッチパネルを有するタブレット端末 
出典: pixabay (https://pixabay.com/ja/photos/%E3%82%BF%E3%83%96%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%88-%E3%83%87%E3%82%B8%E3%82%BF%E3%83%AB-791050/

電気自動車、住宅関連への利用拡大も見込まれる

総務省「令和5年版 情報通信白書|データ集」には、2025年の世界のタブレット市場規模は637億ドル(2022年は実測545.4億ドル)との予測が記載されています(データ出展:Omdia)。これに合わせタッチパネルの市場規模も順調に拡大していくと考えられます。

また、近年ではテスラ社の電気自動車を筆頭に、自動車のインターフェースが次々とタッチパネルに置き換わっているほか、集合住宅のインターホンなど従来から存在する設備にもタッチパネルが導入されています。この流れは今後も続く予想できます。

タッチパネル関連分野は、現在最も注目されている技術分野のひとつといえるでしょう

企業特許力ランキング(YK値ランキング)

企業特許力ランキング

タッチパネルの特許に関する有力企業ランキング(本技術分野のYK値が高い企業)は、以下の通りです。

No証券コード企業名称同技術分野
関連YK値
16988 日東電工㈱778.66
27912 大日本印刷㈱ 584.46
34901 富士フイルムホールディングス㈱ 438.78
44004 ㈱レゾナック・ホールディングス254.28
54005 住友化学㈱ 224.71
企業特許力ランキング

補足:特許と技術テーマの紐づけ方

本ランキングでは、タッチパネルに関連する特許を国際特許分類(IPC)を使用して選び出し、集計しています。国際特許分類(IPC)とは世界中で共通して使われている特許の分類コードで、特許には必ずついているものです。細かくは数万種類もありますので、網羅的で詳細な分類が可能です。

弁理士
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本記事では、ビッグデータを分析し、タッチパネルと関連する国際特許分類IPCを検索対象にしています。

特許のご紹介(YK値の高い特許)

特許ランキング

本技術分野の高YK値特許をピックアップすると以下の通りです。

証券
コード
企業名特許番号発明の名称同技術分野
関連YK値
7912 大日本印刷㈱6578780 タッチパネル用積層体、及び…(後略)… 125.96
6988 日東電工㈱  6296674 光学用粘着シート105.67
4901 富士フイルムホールディングス㈱ 5922008 転写フィルムおよび透明積層体、…(後略)…98.16
4005 ㈱住友化学㈱ 6530583 樹脂積層板およびそれを用いた…(後略)… 82.69
4004 ㈱レゾナック・ホールディングス 6400289 硬化膜付きタッチパネル用基材及び…(後略)… 57.34
技術分野有力企業(傘下のグループ企業含む)が保有する高YK値特許(代表的なものを掲載)

今現在係争がある特許

本技術分野の係争のうち、有力上場企業が関連しているものとして、以下のような係争があります。

審判番号種別攻撃側 → 防御側結果発明の名称
2020-700043 異議個人→大日本印刷㈱不成立タッチパネル用積層体、及び…(後略)… 
2019-700894異議個人→日東電工㈱ 不成立透明導電性フィルム積層体及びその用途 
同技術分野有力企業 特許に関する係争(代表的なものを掲載)
弁理士
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特許の係争があるということはそれだけ重要な技術だということがいえます。

工藤一郎国際特許事務所では様々な特許の分析レポート・価値評価レポートを提供しています。

大手研究所、メーカー、金融機関等向け等に多数の納入実績がありますので、ぜひご相談ください!

以上

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