【バイオテクノロジー】企業特許力ランキング – 2020年8月度-

こんにちは！　工藤一郎国際特許事務所です。日銀、東証、日経グループ、金融機関、大手技術系メーカーと多数の特許価値評価・知財戦略分析に関する取引実績があります。このブログでは特許価値評価や知財戦略分析に関する情報を提供しています。

今回はバイオテクノロジー関連の特許から見た有力企業ランキングを紹介します（本記事の内容は2020年9月時点のものとなります）。

弁理士

企業の成長性（株価）の先行指標となるYK値のランキングです。YK値は企業の特許価値を評価する今注目の指標です。YK値の説明はこちらから。

今注目のバイオテクノロジー業界

医薬、食品、燃料、遺伝子工学まで多岐にわたる市場

バイオテクノロジーとは、生物の特性や機能を利用して役立てる技術全般をいいます。その範囲は多岐にわたりますが、例えば微生物を利用した発酵技術や、植物から燃料を作り出すバイオマス技術、遺伝子工学に関する技術が代表的なものです。

国内においてバイオテクノロジーの活用が盛んな分野をあげると、農業での品種改良や、食品添加物の生成が1番手となります。これに新型コロナウィルスのワクチン開発などで注目を集めるバイオ医薬や、廃棄木材からのバイオマス燃料の抽出などが続きます。中でもバイオ医薬関連は遺伝子工学と密接に結びついており、最先端の技術分野であるといえます。

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バイオ医薬は日本ではそれほど研究が進んでいないようですが最近は変化の兆しもあるようです

診断装置のイメージ 出典：Adobe Stock 作成者：Gorodenkof

研究開発は新しい局面へ

残念ながら、遺伝子工学を利用したバイオ医薬については、圧倒的にアメリカで研究が進んでおり、日本勢が出遅れている感は否めません。しかしその一方、近年バイオ医薬の特許切れが相次いでおり、技術開発競争が新しい局面に入ったとみることもできます。さらに、日本国内では、昨年 8 月にＩＰＳ細胞による角膜上皮細胞シート移植（失明状態からの視力回復が期待できる）が行われるなど、日本独自の分野で着実に研究成果が上がっています。バイオテクノロジーは、今まさに注目すべき技術分野といえるでしょう

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バイオテクノロジー業界は今最も注目の業界といえるでしょう！

企業特許力ランキング（YK値ランキング）

企業特許力ランキング

バイオテクノロジーの特許に関する有力企業ランキング（本技術分野のＹＫ値が高い企業）は、以下の通りです。

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三菱商事は傘下の食品メーカーの特許が強いようです。全体的にも食品関係が強いようです

補足：特許と技術テーマの紐づけ方

本ランキングでは、繊維素材に関連する特許を国際特許分類（IPC）を使用して選び出し、集計しています。国際特許分類（IPC）とは世界中で共通して使われている特許の分類コードで、特許には必ずついているものです。細かくは数万種類もありますので、網羅的で詳細な分類が可能です。

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本記事では、ビッグデータを分析し、バイオテクノロジーと関連する国際特許分類IPCを少し広めにとっています。

特許のご紹介（YK値の高い特許）

特許ランキング

本技術分野の高ＹＫ値特許をピックアップすると以下の通りです。

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日本食品化工の新規分岐グルカンとは、機能性食品の材料になるものです。低カロリー食品などに使われるものですね

今現在係争がある特許

本技術分野の係争のうち、有力上場企業が関連しているものとして、以下のような係争があります。

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特許の係争があるということはそれだけ重要な技術だということですね。

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