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【自動運転・運転支援】企業特許力ランキング – 2022年8月度-

企業特許力ランキング

こんにちは! 工藤一郎国際特許事務所です。日銀、東証、日経グループ、金融機関、大手技術系メーカーと多数の特許価値評価・知財戦略分析に関する取引実績があります。このブログでは特許価値評価や知財戦略分析に関する情報を提供しています。

今回は自動運転・運転支援関連の特許から見た有力企業ランキングを紹介します(本記事の内容は2022年8月時点のものとなります)。

POINT
  • 企業の成長性(株価)の先行指標となるYK値のランキング
  • 自動運転・運転支援業界は今注目すべき業界!
  • YK値の高い特許も併せて紹介
弁理士
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企業の成長性(株価)の先行指標となるYK値のランキングです。YK値は企業の特許価値を評価する今注目の指標です。YK値の説明はこちらから。

今注目の自動運転・運転支援業界

実用化へむけて着実に進歩

自動運転には様々なレベルがあります。行き先を指定するだけで完全に自律的に走行するものが完全自動運転(レベル5)であり、限定的な状況でのみ自律走行するものがレベル3~4、加速・操舵・制動等などの運転支援を行うものがレベル1~2となります。


現在普及しているのは、主にレベル1~2のいわゆる自動ブレーキやレーンキープアシストなどを搭載した車種です。レベル3~4にあたるものはグーグルの関連企業である、Waymo が自動運転タクシーとしてサービスを開始しています。当初は郊外の交通状況が単純な領域でのサービスでしたが、近年はサンフランシスコやニューヨークなどの都市部の領域でも運用を始めており、着実な進歩を遂げているといえます。ただし、地域を選ばすどこでも自動運転ができるレベル5に達するの2030-2040 年頃といわれており、一般向けの普及にはまだ少し時間がかかりそうです。

弁理士
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アメリカだけでなく中国でも自動運転の試みは活発に行われています。

自動運転のイメージ 出典:Adobe Stock 作成者: metamorworks

交通事故の削減や交通渋滞の緩和に期待

自動運転・運転支援技術には交通事故の削減や交通渋滞の緩和といった効果も期待され、私たちの社会を大きく変えるものと考えられています。近年では IT 企業など自動車業界以外からの参入も相次いでおり、現在最も注目される分野といえるでしょう。

弁理士
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自動運転・運転支援業界は今最も注目の業界といえるでしょう!

企業特許力ランキング(YK値ランキング)

企業特許力ランキング

自動運転・運転支援関連特許に関する有力企業ランキング(本技術分野のYK値が高い企業)は、以下の通りです。

No証券 コード企業名称本技術分野
関連YK値
17203トヨタ自動車㈱104.79
26501㈱日立製作所67.12
37259㈱アイシン60.00
46201㈱豊田自動織機43.20
56345㈱アイチコーポレーション43.20
企業特許力ランキング
弁理士
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やはりトヨタ系列の企業が強いです。

補足:特許と技術テーマの紐づけ方

本ランキングでは、自動運転・運転支援に関連する特許を国際特許分類(IPC)を使用して選び出し、集計しています。国際特許分類(IPC)とは世界中で共通して使われている特許の分類コードで、特許には必ずついているものです。細かくは数万種類もありますので、網羅的で詳細な分類が可能です。

弁理士
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本記事では、ビッグデータを分析し自動運転・運転支援と関連する国際特許分類IPCを少し広めにとっています。

特許のご紹介(YK値の高い特許)

特許ランキング

本技術分野の高YK値特許をピックアップすると以下の通りです。

証券
コード
企業名特許番号発明の名称YK値
7259㈱アイシン5915863車両の電動制動装置54.59
6201
6345
㈱豊田自動織機
㈱アイチコーポレー
ション
4890790作業車の走行装置43.20
6501㈱日立製作所6013171操舵装置、操舵装置用の切替え装置およびプログラム13.21
7203トヨタ自動車5725068車両制御装置、車両制御方法及び車両制御システム12.79
技術分野有力企業(傘下のグループ企業含む)が保有する高YK値特許(代表的なものを掲載)
弁理士
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上記は自動運転というより、運転支援の技術です。自動運転の特許が重要になるのはこれからでしょう

今現在係争がある特許

本技術分野の係争のうち、有力上場企業が関連しているものとして、以下のような係争があります。

審判番号種別攻撃側 → 防御側結果発明の名称
2017-800132一部
無効
北越工業㈱

㈱アイチコーポレーション
不成立作業車の走行装置
同技術分野有力企業 特許に関する係争(代表的なものを掲載)
弁理士
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特許の係争があるということはそれだけ重要な技術だということですね。

工藤一郎国際特許事務所では様々な特許の分析レポート・価値評価レポートを提供しています。

大手研究所、メーカー、金融機関等向け等に多数の納入実績がありますので、ぜひご相談ください!

以上

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